日本列島各地でクマが暴れている。反乱と言ってもいい。豊かな森のシンボルだったクマが、今なぜ人里に出没するようになったのかーツキノワグマの異常出没は1970年頃から始まった。
捕獲数は年々増えつづけ、2006年度の捕獲数は5,185頭。捕殺数は4千頭を超えた。いずれも過去最多を記録している。日本に生息するクマの数は、ヒグマが数千頭、ツキノワグマは数万頭と言われる。このまま、人とクマの軋轢がつづけば、やがて絶滅する地域が出てくるのでは、と専門家は懸念する。

 ●なぜ、クマは人里に現れるようになったのか…
 ●どんなクマ対策が行われているのか…
 ●そもそも、クマってどんな生きものなのか…
 ●そして、人とクマとが共に暮らせる道は…

本映画では、日本列島に棲むツキノワグマを、狩猟文化、生態、保護活動など多面的に描くことで、「クマ問題」の解決の糸口を探った。


本体価格



ライブラリー価格

  ●DVD 全1巻 NEW!!
  12,000円(税込12,600円)
  収録時間 61分

 ■無償での個人に対する貸出・館内上映が
  できます。

  ●DVD 全1巻 NEW!!
  24,000円(税込25,200円)
  収録時間 
61分

 ■無償での個人・団体に対する貸出および・
  館内上映ができます。

重いけど、いまわれわれは避けては通れない。人間の暮らしの様変わりがもたらした爪跡。野生の生き ものを追いつめ、自然界のバランスを崩した。仔グマのほほ笑ましい仕草を見るにつけ、"生物多様性" の意味合いを今一度、熟慮すべきとつくづく思う。

でも「共存はできない。熊に譲ってもらうしかない」作物を荒らされる農業者は、畑に電気柵を張り自 衛に出る。熊の保護管理チームは「捕獲して、人間の怖さを十分に学習させてから放す」と共存策に出 る。限りなく住み易い自然を作って来た人間は、熊のテリトリーを荒らし、住み場を追われる熊も町を 荒らす。そして捕殺される。息の根を止められる時、山親爺は私たちに遺言を残す暇があっただろうか。

人間と熊の関わりには長い歴史がある。その間に培われた経験と知恵が、近年失われつつある。保護派 と駆除派のとげとげしい対立は、その象徴だ。もはや熊と人間だけの問題ではない。今、世界中で問わ れているテーマが、ここに凝縮している。背に腹は変えられず、人間との境界線を越えてしまう熊たち。 その実情を知る、山里で暮らす人々の温かい視線。見る者に微笑みと深い感慨をもたらす傑作である。

   企画・製作:株式会社 群像舎
   販売元:株式会社 放送映画製作所 東京支社
   監 督:岩崎 雅典
   語 り:柳生 博

    ■
文部科学省選定(少年・青年・成人向き)
    ■51回科学技術映像祭 文部科学大臣賞(自然・暮らし部門)
    ■第7回文化庁「文化記録映画優秀賞」第3回映文連アワード2009「グランプリ」
    ■2009年キネマ旬報文化映画ベストテン 4位