子ども どうぶつ劇場
こども どうぶつげきじょう




生きものたちの生命力あふれる姿を通して、豊かな自然の大切さを子ども
たちに伝えていく作品。大人と子どもの対話形式をとった親しみやすいナ
レーションを採用することで、幼児はもちろん、家族みんなで楽しめる作
品とした。小学校低学年の教材としても最適。


ジャンル 作品名
自然・科学・動物 子ども どうぶつ劇場〜日本の鳥・獣・虫・魚たち
巻数・セット数 機種/時間 制作年 対象
全3巻 DVD/各巻30分 2008年 幼児・小学校低学年
上映 企画・製作 製作協力
上映権付き 株式会社 群像舎 Jeco(日本野生環境学術振興会) 協映
プログレスインターナショナル株式会社
定価(本体価格)
各巻 18,000円 (税込18,900円)
適要

※第1巻、第2巻、第3巻 文部科学省選定




各巻内容詳細

第1巻

EARTH VISION 第17回地球環境映像祭 子どもアース・ビジョン大賞
第1話 夜の狩人 フクロウ〜マイホームは大木の洞

「ホッ、ホッ、ゴロスケ、ホッ、ホッ」―夜の神社の杜に響き渡るフクロウの声。
ハンティング。樹洞のヒナ2羽。フクロウの子育てのはじまり。

●マイホームは大木の洞
甲府市郊外の山里。春になると毎年フクロウが子育てにやってくる。マイホームはミズナラ、ケヤキ、杉の老木などの大木の洞。
ヒナは2羽。綿毛のヒナにエサを運ぶオス。そのエサをちぎって与えるメス。子育ては役割分担。1羽のヒナがエサのノネズミを丸飲み。フクロウには歯がないのだ。

●狩り
夜の狩人フクロウは名ハンター。人間の百倍もの視力をもつ眼。ハート型の顔は集音機。パラボラアンテナの役目を果たす。羽音のしない特殊な羽根。すぐれた能力を駆使し獲物を捕まえる。

●ヒナの成長
ミズナラの巣とムササビが同居する杉の老木の巣、二つの巣のヒナの成長を視つめる。杉の老木の巣のヒナが親に誘導され巣立ち。着地に失敗するもことなきをえる。

●フクロウの仲間たち
南から渡ってきたアオバズク。フクロウの巣を狙っている。他に冬にやってくるコミミズクやオオコノハズク、トラフズクの紹介。

●ミズナラのヒナの巣立ちとフクロウの食べもの
ミズナラの巣で育ったヒナも巣立ちを迎える。親はエサのノネズミをヒナに見せつけるが与えずに去る。親の巧みな誘導にヒナが飛び出す。こちらの2羽は無事に巣立ちに成功。
フクロウはどんなものをエサにしているのだろう。吐き出した“ペレット”の分析。ジムグリという小さなヘビ。トカゲ。ヒミズモグラを飲み込むヒナたち。小動物の棲む森の豊かさがフクロウの子育てを支えている。

●エピローグ
ミズナラの洞にムササビが。生きものたちは住宅難。
巣立ちしたフクロウのヒナ2羽。近くで見守る母親。山里で暮らすのは5月の末頃まで。


第2話 あつまれ!カエル唄合戦〜モリアオガエル 白い泡がゆりかご

にぎやかに鳴き交わしをする夜のカエルたち。
カエルは産卵時期になると川や沼など水辺に集まってくる。
ホルストガエルはひときわ迫力のある声で鳴く。

●アズマヒキガエルの産卵
春、栃木県日光の山の中から。土穴から這い出たアズマヒキガエルは産卵の準備にとりかかる。一般に“ガマ”と呼ばれるカエルだ。水溜まりの中ではメスを巡ってオス同士の奪い合い。昔から“カエル合戦”といわれている光景。やがて産卵。卵はヒモ状。1週間ほどでオタマジャクシになる。

●モリアオガエルの産卵
静岡県伊豆半島の山中の池から。遅れて産卵をはじめるのはモリアオガエル。こちらは一風変わって木の上で産卵。一匹のメスを4〜5匹のオスが取り囲み産卵をうながす。メスの出す粘液をオスがかき回し白い泡をつくる。一つの泡ダンゴに卵は約400個。泡ダンゴは300個に及んだ。

●オタマジャクシを狙うイモリ
卵は1週間ほどでオタマジャクシになる。梅雨の季節、雨が固くなった泡ダンゴを溶かし、中から次々とオタマジャクシが池の中へ。ところが下で待ち受けていたのはイモリ。モリアオガエルのオタマジャクシを狙っている。生存をかけた生きものたちの有様。

●カエルの仲間たち
日本には43種類のカエルがいる。鳴き声を聞かせながら紹介する。カジカガエル。ヌマガエル。ハロウェルアマガエル。ニホンアマガエル。ヒメアマガエル。トノサマガエル。ダルマガエル。ホルストガエル。オットンガエル。アマミハナサキガエル。イシカワガエル(絶滅危惧種)など。

●モリアオガエルの子ども
夏、モリアオガエルの棲む池。水辺の陸にあがったモリアオガエルの子どもたち。まだ尻尾を残しているが、カエルに変身。草花の茎を登り、葉っぱに集合。大人のカエルになるには1〜2年かかる。イモリに食べられず生き延びたのだ。

●エピローグ
最近、日本だけでなく世界中でもカエルの姿が少なくなっているといわれる。唄にも歌われたカエルたちの賑やかな歌声が暗闇の田んぼに鳴り響く。

第2巻
第1話 トンボ・チョウ舞う里山探検〜生きものたちを探そう

山の主(クヌギの木)、里山を語る。
チョウ、トンボ舞うかつての里山を復活させようとする人々。

●里山とはどんなところか?
広がる田んぼの奥にこんもり繁る森。水田のためのため池があり、昔は炭焼や薪取りにも利用されていた雑木林。人間と深い関わりがあった里山は今、荒れ放題。

●里山の復活を目指す田んぼづくり
5月、ある里山で始まった田植え。都会に住む家族、支援するプロジェクトチームなどの参加で。

●よみがえった生きものたち
田んぼにはオタマジャクシ、ヒル、チョウが姿を現し、森では猛きん類のオオタカとサシバが子育てを。

●イネの生育と共に増えるトンボ・昆虫たち
6月、草取り。里山はシオカラトンボ、ノシメトンボ、オオイトトンボ、モンシロチョウ、ジョロウグモ、そして樹液を求めるクワガタ、カミキリ、スズメバチなどで大賑わい。子どもたちはカブトムシ、クワガタ探しやザリガニ釣り。“生きもの博士”飯島さんも童心にかえりトンボ捕り。

●オオタカ・サシバたちの子育て
7月、オオタカのヒナは大きく成長。猛きんらしい鋭い顔つきに。サシバの親は田んぼでカエル、ヘビなどのエサ探し。夜の田んぼにヘイケボタルの姿も。

●イネの実りとサシバの旅立ち
9月、イネが実り、アカネトンボの仲間たちやコバネイナゴが姿をみせる。巣立ちしたサシバの3羽の子どもはまもなく旅立ち。サシバは毎年、日本と東南アジアを往復する渡り鳥。日本の里山は子孫を残すための大切な場所。しかし、最近は数が減って絶滅危惧種に指定された。

●イネ刈りとカヤネズミ
10月、いよいよイネ刈り。そんな中、珍しいどうぶつを発見。カヤネズミだ。集まる子どもたち。カヤネズミは日本で一番小さなネズミ。名前の通りカヤなどを上手に使って小鳥のような巣をつくる。

●エピローグ
いろいろな生きものたちがよみがえった里山。でも、メダカ(絶滅危惧種)など一度姿を消した生きものたちの復活には時間を要する。様々な生きものたちと人間が共存してきた里山は世界にも誇れる自然の宝庫、宝なのである。

第2話 大雪山 エゾシマリスの短い夏〜ほお袋いっぱい冬支度

シマリスの一人称語りで本編も。
北海道の中央、大雪山一帯を棲み家とするシマリスの短い一夏の話。

●大雪山連峰
旭岳、トムラウシ岳など標高2000mを超える峰々が連なる大雪山。「神の住む山」といわれてきた。

●エゾシマリス・自己紹介(頭胴長12〜15cm、尾長11〜12cm)
かつて北海道のあちこちに住んでいたエゾシマリス。だが畑の豆を食べるので“豆ドロボー”と呼ばれ追い払われ、いまでは大雪山を中心とした山岳地帯に住むようになった。

●夏の登山客とお花畑
月盛夏。登山客は涼を求め、日本で一番広い山岳国立公園にやってくる。お目当ての一つは一斉に開花する高山植物167種類もある。チングルマ、エゾコザクラ、ヨツバシオガマ、イワギキョウ、コマクサなど。

●シマリスの暮らしとナキウサギ
シマリスの食べ物は草花や木の実。キバナシャクナゲの花の蜜を吸うシマリス。近くにはナキウサギ。共に高山で暮らす。ナキウサギは氷河期の生き残り。ハイマツの実、マツボックリにチャレンジするシマリス。

●天敵はワシやタカ、そしてキタキツネ
上空に出現したチョウゲンボウを警戒する仲間たち。登山客の集まるキャンプ場近くにキタキツネも現れる。だが、他にはこれといった天敵もおらずおおむね平和で安全。残雪でミミズなどのエサを探す小さな野鳥カヤクグリ。高山のチョウ、コヒオドシ。羽のないバッタなど夏の間だけの生きものたちが姿をみせる。

●シマリスの特技
シマリスが大好物のムカゴトラノオ(オオバコの仲間)を見つけ、むさぼるように食べる。みるみるふくれる。シマリスのほお袋は食べものを詰め込むためのもの。短い夏、食べものを貯蔵するのに忙しい。

●秋の食べもの
9月初旬。短い夏が過ぎ山は早くも色づき秋の気配。好物のガンコウラン、コケモモ、クロマメノキの実が稔る。せっせと冬眠穴に運ぶシマリス。ナキウサギも冬支度。キタキツネは山を降りる。

●エピローグ
深まる秋。走るエゾシカ。冬眠に備えヒグマはエサ探し。ケルンの上にチョコンと立つエゾシマリス。何を思うのか遠くを視つめている。山頂はすでに初雪で覆われている。

第3巻
第1話 グルメなニホンザル!?〜イモ洗いから生魚まで

二足歩行のサル。イモを洗うサル。ニンジンをかじるサル。貝を採って食べるもの、そして生魚も。一体どこに住むサル?

●幸島のサル
宮崎県にある離れ小島、幸島。周囲4キロほどの島は昔からメ猿島モと呼ばれ、天然記念物。島には約100匹のサルが棲んでいる。
●研究のため餌付け
・森から現れたサルの群れ。呼び声と共に砂浜の湾へ集まる。60年前、京都大学のサルの研究者によって餌付けされた群れ。いまも地元の三戸サツエさん(幸島自然保護センター)
等により餌付けが続けられている。

●ムギ洗い・イモ洗い
ニホンザルにもメ文化モがあると発見されたメムギ洗いモメイモ洗いモがいまでも子孫に受け継げられている。開発者は子ザルだったという。海水に浸してはイモを食べるサルたち。いかにもうまそうだ。

●サルの暮らし場は森の中
ニホンザルは家族が集まる群れ集団。ふだんは子ザル同士仲間で遊び、休む時は家族同士で毛づくろい。暮らしの中心は森の中。木々のやわらかい葉や草花、木の実など植物食が多いが時には昆虫も食する雑食性。

●貝を食べるサル
群れのリーダーが動き出す。向かったところは岩場。サルたちはそこで貝を採り食べ始める。マツバガイ、ヨメガガサといった貝を採っては器用に食べる。中には大きすぎて食べるのに苦労しているものもいるが。

●生魚にかぶりつくサル
サルたちが次に向かったところは釣り人のいる岩場。釣り人が雑魚を投げ与えてくれることを学習したサルは、なんとその生の魚の味を覚えてしまったのだ。競い合って魚を捕まえ食べるサルたち。いまでは大好物の一つになったようだ。

●土を食うサル
不思議なことに森の中にサルが集まり、土を食う場所がある。なんのために!?ミネラルが含まれている。毒消しのためだ。いろいろな説があるがいまだ正確には解明されていない。
エピローグ
長年餌付けに携わってきた三戸さんは言う。「この島が自然の動植物園で施設なき施設、そんな場所を作るのが夢」だと。


第2話 オカガニ・ウミガメ 赤ちゃん誕生〜生命はぐくむ海辺

夜の浜辺、オカガニが産卵、砂の中からはアカウミガメの子どもが這い出してくる。海岸は生命のふるさと。

●サンゴ礁 タイドプールの生きもの
沖縄、八重山諸島。美しいサンゴ礁の潮の引いたタイドプール。タコクラゲ、クモヒトデ、テッポウエビなどの姿がある。

●河口の生きものたち
海と川の交わる河口にも潮の引くのを待って現れる生きものたちがいる。集団で活動するミナミコメツキガニ、栄養分を食べた後の砂ダンゴを切り取るコメツキガニ。トビハゼ、シオマネキ、スナガニ、ツノメガニと多彩。

●野鳥たちの採食
リーフの中ではサギの仲間たちが採餌に忙しい。珍しいクロトキの姿もある。

●生命誕生 夜の浜辺
日が落ち夜を迎えた海岸。ジャングルの中から姿を現したのはヤシガニ。お腹にたくさんの卵をかかえている。浜辺で産卵するのだ。深夜、砂の中からむっくり顔を出したのはアカウミガメの子ども。次々這い出てくる。親ガメ一匹から誕生するのは、40〜50匹。必死になって海岸へ向かう。誰に教わった訳でなく、ひたすら海へ目指す子ガメたち。大人になるには20〜30年もかかるという。

●満月・大潮の日に産卵するオカガニ
ふだん陸に住む生きものたちも産卵期を迎えると、自分たちのふるさとともいえる海岸に集まる。オカガニもその一つ。6月、満月の大潮の日の夜を待って一斉に砂浜へ。卵をかかえたメスたちが居並ぶ。機が熟すのを待って産卵開始。あるものは水辺で、あるものは岩にしがみつき、そしてあるものは海の中へ。体を大きく震わせるオカガニ。数千、数万もあろうかという卵の一瞬の放出。卵からかえったばかりの赤ちゃんは小さなエビのような姿。メゾエアモという。

●エピローグ
サンゴ礁のカラフルな魚たち。オカガニの赤ちゃんゾエアは魚たちに食べられず、生き残って大きくなると陸に上がってくるのだという。海と陸が交差する海岸線はすべての生きものたちの生命のふるさと。