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各巻内容詳細
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第1巻
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■「妻へ贈ったダイニングキッチン」〜勝負は一坪・住宅革命の秘密
「もはや戦後ではない」といわれた昭和30年は、東京への一極集中が始まった年だった。年間30万人ずつ膨れ上がる東京の人口。国は日本住宅公団を設立し、住まいの大量供給に乗り出したが、住宅一戸あたりの建設費はおよそ70万円、床面積は13坪がギリギリであった。
「狭いながらも楽しい我が家」は造れないだろうか…。男女3人の建築家が、1センチもおろそかにせずにすむ設計に取り組むことになった。公団の初代住宅計画部課長・尚明(しょう・あきら)氏は、沖縄・琉球王朝の流れをくむ名家に育ったが、戦災で家を失い、バラック住宅での生活を続けており、北側の寒い台所で震えながら炊事をする妻・道子の姿を見て、南側にキッチンを作る設計を提案。さらに残業や早朝出勤をする都会生活者の暮らしを研究する中で、台所に椅子とテーブルで食事を取るスペースをつけたダイニングキッチンの構想が固まっていった。
都会暮らしの憩いの場として、家庭の主婦が働きやすい空間として生み出された「ダイニングキッチン」。宝くじに当たるより難しいといわれ、人気を集めた「ステンレス流し付き公団住宅」のプロジェクトとその背景にあった夫婦愛の物語を伝える。
◎出演:栗原はるみ(料理研究家)/来生えつこ(作詞家)
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第2巻
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■「東京タワー 恋人たちの戦い」〜世界一のテレビ塔建設・333mの難工事
地上333メートル。わずか15ヶ月という驚異的な突貫工事の末に完成した世界で最も高い自立鉄塔、東京タワー。地震、台風の脅威にさらされる東京に造られた世界一の鉄塔は、当時、アメリカのテレビが特集で取り上げるなど、世界各国に衝撃を与えた。
東京タワー完成の陰には、愛する恋人のために命を賭けた一途な若者たちの物語があった。現場監督として危険な現場を取りしきった竹山正明、31歳。遠距離恋愛の京都の女性に日々の仕事を克明につづった恋文を送った。鳶の若頭として、強風のなか地上200メートルで作業を続けた桐生五郎、25歳。一目惚れした見合い相手に、「鉄塔完成の翌日、結婚しよう」と求婚した。
昭和33年秋、日本中が注目するなか、地上253メートルへの巨大アンテナの吊り下げが敢行される。1センチの誤差も許されない最後の仕上げ。難工事には、若頭、桐生五郎の「結婚」がかかっていた。世界一の塔造りに挑んだ技術者と職人の意地と心意気の物語を描いていく。
◎出演:竹山正明(元東京タワー現場監督)/桐生五郎(元鳶職人)
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第3巻
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■「ツッパリ生徒と泣き虫先生」〜伏見工業ラグビー部・日本一への挑戦
高校ラグビー界で、20年前、わずか数年で急速に力をつけ、全国制覇を果たした伝説のチームがある。京都伏見工業高校ラグビー部。監督は、「泣き虫先生」と呼ばれた熱血教師、山口良治。元全日本代表のラガーマンである。
しかし、山口が赴任した昭和49年は、生徒たちの非行が急増し、教育現場で学校の「荒れ」が問題となった時代だった。当時の伏見工は京都一荒れている学校の一つだった。飲酒、喫煙はおろか授業妨害、校内暴力、傷害事件が相次いでいた。山口ら教師たちは、ラグビー部を京都一にして生徒に『誇り』を植え付け、非行をなくそうと考えた。
校内でも名うてのワルが集まっていたラグビー部。山口は生徒に疎まれ、何度も裏切られ続けながらも体当たりで指導を続けた。転機は翌年、訪れた。山口の初の公式戦で当時の強豪高校・花園高校に112対0と大敗。打倒・花園を目標にラグビー部は奮起した。伏見工業ラグビー部を舞台に、体当たり教育を実施した熱血教師たちの奮闘を描く。
◎出演:山口良治(元伏見工業高校教諭)/小畑道弘(元伏見工業高校ラグビー部)
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第4巻
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■「よみがえれ 日本海」〜ナホトカ号重油流出・30万人の奇跡
平成9年1月、突然、日本海沿岸を襲った真っ黒な重油。ロシア船籍タンカー、ナホトカ号から流れ出た重油はドラム缶3万本分。被害は日本海側の9府県にも上る未曾有の事故だった。各地の浜は、どす黒く汚れ、向こう5年、海はよみがえらないと言われた。地元の漁師達にとってはまさに死活問題だった。
浜と漁師を救ったのは、バケツとひしゃくで重油をすくい続けた30万人におよぶボランティア。「善意が奇跡を起こした」と世界中で報道されたこの快挙の陰には、ボランティアをまとめるために奔走した地元の青年たちの姿があった。最大の被害を出した福井県三国町で立ち上がったのは、建設会社を営む35歳の長谷川啓治。食料の調達、宿泊場所の確保、作業の指示…。長谷川は会社を休み、地元の商店主や青年たちとともに膨大な作業に取り組んでいく。連日の荒天のため、作業は中止が続き、ボランティアと地元の間に確執も生じた。それを乗り越え、人々の善意がわずか3ヶ月で浜をよみがえらせていく。
◎出演:長谷川啓冶/平田 毅/古澤 恵
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第5巻
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■「町工場 世界へ翔ぶ」〜トランジスタラジオ・営業マンの闘い
世界中にその品質の高さを知られる日本の工業製品。しかし、かつて「メイドインジャパン」といえば、「安かろう、悪かろう」の代名詞だった。
その偏見を打ち破った革命商品がある。昭和30年、ソニーが開発した「トランジスタラジオ」。世界各国で、爆発的に売れた陰には、命がけで海を渡った営業マンたちの壮絶な格闘のドラマがあった。
異国の地では、想像を絶する『偏見』との闘いが待っていた。ドイツでは1年間1台のラジオも売れず、担当者は過労で倒れ、強制送還。アメリカでは故障で返品が相次ぎ、撤退の危機に瀕した。苦境を乗り越えるバネとなったのは、「輸出で外貨を稼ぎ、日本を再建したい」という思いだった。営業マンの多くが「敗戦」を背負っていた。
広島で被爆した者、空襲で家を焼かれた者。営業マンたちの奮闘は、次第に「メイドインジャパン」を欧米に認めさせていく。トランジスタラジオを売るために、世界各地で奮闘した営業マンたちの熱い闘いを描く。
◎出演:小松万豊(元ソニー(株)外国部)
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第6巻
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■「奇跡の心臓手術に挑む」〜天才外科医の秘めた決意
平成8年12月3日、日本で初めての画期的な外科手術が行われた。動いている心臓をメスで切りとる「バチスタ手術」である。死を宣告された心臓病の患者に生の希望を与える劇的な手術だった。あまりに高度な技術を要するため、それまで日本では取り組む医師がいなかった。
手術が行われたのは、神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院。執刀医は須磨久善、46歳。日本有数の外科医といわれながら、理想の医療を求めて都内の大病院を去り、この地方病院にやってきた医師だった。須磨のもとに若い医師、看護婦たちが集まり、初めての手術に挑むプロジェクトが生まれた。
患者は、53歳の銀行員。しかし、最初の手術は病気の進行が早く、失敗に終わった。「手術は時期尚早」と医学界から非難の声が上がったとき、「この手術を続けてほしい」と声をあげたのは、亡くなった銀行員の妻だった。1ヶ月後、二人目の手術希望が現れる。医学界が揺れる中、須磨と病院は「患者の意思がもっとも重要」と手術に踏み切る。手術は無事成功。新しい治療法は広く認められていく。
◎出演:須磨久善(湘南鎌倉総合病院 心臓外科医)/大島光雄/大島則子
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第7巻
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■「男たち不屈のドラマ 瀬戸大橋」〜世紀の難工事に挑む
昭和63年、18年の歳月を経て完成した「瀬戸大橋」。1000メートルを超える橋の上を列車が行き来するという世界でも例のない巨大橋である。
未曾有の巨大橋建設のきっかけとなったのは、昭和30年に起きた悲劇の事故だった。修学旅行中の子供達100人が瀬戸内海に消えた紫雲丸の沈没事故。「瀬戸内海に橋をかけてほしい。」四国各地から切実な声が巻き起こった。
瀬戸大橋建設に挑んだのが、「男が惚れる男」と呼ばれた技術者・杉田秀夫だった。猛烈な早さで潮の流れる瀬戸内海に、どうすれば巨大な橋台を建設できるのか。杉田は、前代未聞のこの難問に勇敢に立ち向かった。
一人の男が協力を申し出た。瀬戸内海のことなら何でも知り尽くしている男、ダイバーの飯島靖郎だった。飯島は、昭和30年紫雲丸事故の遺体引上げ作業に携わっていた。相次ぐ実験失敗、石油ショックによる着工凍結、そして妻の病気・・・。様々な困難を乗り越え、技術者たちは瀬戸大橋の建設工事を成し遂げていく。技術者達の心の交流を織り交ぜながら、瀬戸大橋架橋の最大の難関であった海中基礎工事にかけた男たちの物語を描く。
◎出演:飯島靖郎(元潜水夫)/藤井秀夫(元本四公団職員)
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第8巻
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■「えりも岬に春を呼べ」〜砂漠を森に・北の家族の半世紀
死んだ大地に、ゼロから木を植え、森を作る。
半世紀に渡って繰り広げられた、世界でも例のない壮大なプロジェクトがある。北海道えりも岬の200ヘクタールに及ぶ砂漠緑化プロジェクトである。それは、襟裳の人々にとって、かけがえのない故郷をよみがえらせる闘いでもあった。
昭和28年、えりも岬の人々は困窮を極めていた。町に広がる広大な砂漠の砂が海に流れ出し、生活の糧、昆布を死滅させようとしていたのである。砂漠はかつて、うっそうとした森だった。しかし開拓した人々は、暖をとるために森の木々を切り尽くした。森はあっという間に砂漠と化し、人々に襲いかかった。立ち上がったのは、若い漁師たち。砂を止めるために、砂漠を森に変える壮大な試みを始めた。
その中に、24歳の飯田常雄がいた。嫁いだばかりの妻に「必ず森を完成させる」と約束していた。気の遠くなるような、厳しい自然との闘いが続いた。
漁師たちの老齢化、若者達の反発。さまざまな困難とぶつかりながらも、漁師たちとその家族は、少しずつ少しずつ砂漠を森に変えていく。半世紀にわたる漁師家族の物語を軸に、壮大な自然の再生のドラマを描く。
◎出演:飯田常雄/飯田雅子/東 三郎(元北海道大学教授)
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第9巻
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■「運命の船『宗谷』発進」
〜南極観測・日本人が結集した880日(2回シリーズ前編)
戦後ただ一度だけ、日本中の企業と学者、そして国民がその力を結集してのぞんだ壮大なプロジェクトがある。昭和31年に始まった第1次南極観測である。輸送船「宗谷」の建造から、世界をあっと驚かせた昭和基地での越冬観測までの知られざる人間ドラマを2回にわたって伝える第1回。(後編は「極寒 南極越冬隊の奇跡」に収録。)
前編は、プロジェクトの立ち上げから、「宗谷」出航までの物語。未知の大陸・南極の観測を行うという途方もない構想への参加要請がきた。しかし、日本に与えられた観測場所は、欧米が7度挑戦しても行き着くことのできなかった南極屈指の難所、プリンスハラルド海岸だった。予算も時間もない中、未曾有のプロジェクトが動き出す。
輸送船に選ばれたのは、灯台への物資補給に使われていた老朽船「宗谷」。元海軍の設計技術者と、横浜の小さなドックの職人達が改造に立ち上がった。観測隊員は、屈強の山男から、元銀行員、学生など77人。南極用の住居や電池、無線、食料の開発には、千を越す日本企業が力を貸した。「南極観測を成功させて、自信を失っている日本人に勇気を与えよう」昭和31年11月8日、屈強な船に改造された「宗谷」は南極に向けて晴海埠頭を出航する。
◎出演:高尾一三(元「宗谷」航海士)/平山善吉(元第1次南極観測隊隊員)
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第10巻
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■「極寒 南極越冬隊の奇跡」〜南極観測・11人の男たち(2回シリーズ後編)
南極シリーズ後編(前編は「運命の船『宗谷』発進」に収録)は、宗谷による南極到達から昭和基地の建設と世界を驚かせた越冬観測のドラマを追う。
昭和32年1月、宗谷は数々のアクシデントを乗り越え、奇跡的に南極大陸に到達、昭和基地の建設にとりかかる。当初は、基地建設を終えれば、ひとまず日本に帰国し、翌年改めて観測を始める予定だった。ところが、副隊長・西堀榮三郎がとんでもない発案をした。「諸外国に日本の底力を見せるために、これから1年、越冬して観測を行おう」
ぶっつけ本番の南極越冬観測は世界でも例がなかった。選ばれたのは、隊員の中でも体力だけが取り柄の11人の男達だった。すさまじいブリザードによる基地の崩壊、食料の流出、雪上車の故障。生きていくだけでも困難な状況下で、11人は西堀の指導のもと、見よう見まねで様々な自然現象の観測に挑戦する。そして1年後、彼らは無事生還。持ち帰った成果は、世界の科学者をあっと言わせた。
◎出演:作間敏夫(元越冬隊員)/北村泰一(元越冬隊員)
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